獅子舞の里・富山


春。雪解けを待ちかねたかのように、村社から笛の音が聞こえる。豊作を祈念して、賑やかな獅子が家々を廻る。
秋。五穀豊穣に感謝して、花笠で飾りつけた踊り子とともに、大きな獅子がリズミカルに飛び跳ねる。

住民は、獅子を持つ頭持ち、胴幕を支える獅子方、舞を舞う獅子あやし、笛や太鼓などの囃し方を分担し、地域の宝として獅子舞を守り伝えている。

神社に奉納した後、氏子の家々で獅子舞を舞わす。氷見市の百足獅子では、20を越える演目を持つものもあり、役宅や吉事の家では豪華な舞を振舞う。

夜を徹して獅子が舞い、明け方の「獅子ごろし」で終わる。二人立ち獅子でも、獅子あやし役が、槍などの武具で獅子を退治する。

獅子は、神秘な力をもった霊獣であり、降臨した神の露払い役であり、また、害獣も演じる。とやまの獅子は多忙である。

獅子舞と祭り

  • とやまの獅子舞は春祭りか秋祭りで演じられる。

    江戸時代の中期までは、神輿の渡御の露払い役であった。魚津市小川寺地区の祭礼では、現在でも白山社の 神輿を先導する。

    春祭りの獅子舞は氷見市と小矢部市の市街地、五箇山の里山、神通川の流域に、秋祭りの獅子舞は氷見市と南砺市の里山、砺波平野、下新川一帯に集中する。

    夜を徹して獅子が舞い、明け方の「獅子ごろし」で終わる。二人立ち獅子でも、獅子あやし役が、槍などの武具で獅子を退治する。

    江戸時代後期には経済が安定し、民衆の娯楽が定着する。明治時代には、隅々の村々まで浸透し拡がる。獅子舞は最も親しまれた庶民の芸能であった。

    とやまの獅子舞の特徴

    • とやまの獅子舞には次の特徴がある。

      1. 芸能獅子舞と行道獅子の両者が伝承
      2. 百足獅子と二人立ち獅子が存在
      3. 百足獅子は独自の演目を構成
      4. 二人立ち獅子には多様な獅子あやし

      獅子舞の起り

      • 飛鳥時代に百済から伝来したとされる獅子舞は、社寺の様々な行事に採り入れられ、霊獣ライオンの悪魔祓いとして日本人に受け入れられた。

        江戸時代には伊勢代神楽の芸能集団も誕生し、日本を代表する民俗芸能として、津々浦々に定着した。

        獅子舞の形態

        獅子舞の見どころ

        近年、祭り中止や日時の変更等が多くみられます。実際にお出かけの際は、主催者様に確認される事をお願いいたします。
        このページは、平成18年3月に富山県教育委員会が選定した、「とやまの文化財百選」第2弾「とやまの獅子舞百選」から引用して作成しております。

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